2018年イエローナイフでのオーロラ観測、8日目から9日目、日本への帰国日のログです。あと、今回のまとめ記事も。
最終日のオーロラ観測を終え、ホテルへ戻ります。オーロラ観測していた郊外からホテルまでは20分くらいです。
市街地が近づいてきたところで、なんとまたオーロラ強くなってくる!
ホテルに到着したのは午前4時前。市街地の明かりと夜明け間近でかなり空が明るいにもかかわらず、はっきりとオーロラが出ているのが確認できます。
ということで(?)、ホテルのバルコニーから撮影です!
最後まで綺麗なオーロラさん!
なお、荷物をまとめなければならず、私自身はあまりよくオーロラ見ていません。。
私がバタバタと荷物をスーツケースに詰め込んでいる間、バルコニーではインターバルタイマーによるシャター音が静かに響いていました。
当日のAuroraMAXの動画アーカイブでも、午前3時半過ぎ(動画の最後の10秒くらい)、オーロラが一気に南の空から真上へ上っていく様子が見られます。うーん、やっぱり郊外でじっくり見たかったなぁ。。
午前4時半に大塚さんにホテルへピックアップに来てもらい、イエローナイフ空港へ。
大塚さん、今回もお世話になりました!また1年後に戻ってきます!?
イエローナイフからエドモントンへのフライトは、午前6時前。4月のイエローナイフ、この時間でもかなり空は明るいです。
イエローナイフ到着時と同様、撮影禁止、と言われ怒られる。懲りない。
続いてエドモントンからバンクーバー。
手抜きログでありますが、無事バンクーバー到着。
乗り継ぎ時間が5時間ほどありますので、スタバでMac開いてドヤります。
やっぱりオーロラの上の部分が切れている(´・ω・`)
帰りの日本までのフライトはビジネスクラスです(※特典航空券)。
機内食の後は爆睡でした。最終日のオーロラ観測からそのまま移動でしたので。あっというまに羽田空港着です。そして、無事自宅へ戻りました。
さて、今回のオーロラ観測のまとめです。
イエローナイフ滞在期間中の宇宙天気ニュースの観測データ。
(日付、時間は世界標準時です。イエローナイフ夏時間は世界標準時より6時間遅れ。)
最終日、4月20日のグラフが明らかに他の日と違いますね。特に真ん中のIMFというパラメータ。
太陽風の磁場の全強度(青線)と南北成分(赤線)の変化です。
南向き成分(赤線のマイナス成分)が大きくなると、磁気圏の乱れが大きくなります。
太陽風の速度上昇と同時に起こった場合、磁気嵐に発達することがあります。
宇宙天気ニュース-27日の太陽周期に合わせたデータプロットより。
最終日はちょうど太陽のコロナホールの影響で太陽風速度(上の図の黄緑色のグラフ)が上昇し始めたとことろでした。
そして、磁気嵐(geomagnetic storm)に達する状態だったようです。
The anticipated coronal hole solar wind stream has arrived at our planet and packed quite a punch. Active geomagnetic conditions (Kp4) were expected but the solar wind conditions were so impressive it was enough for us to reach the moderate G2 geomagnetic storm threshold which equals a Kp of 6 and some impressive auroral displays around the globe.
で、この状態だとなぜオーロラが強くなるのか?
Google先生、よろしくお願いします!物理は苦手(´・ω・`)
とりあえず、太陽風の速度が速くて、磁場が南向きだったら、オーロラ強くなるんじゃね??くらいに捉えておけばOKです(たぶん)!
もちろん、これらの観測データはオーロラの出現を完全に予測できるものではありません。データそのものより、クソ雲野郎がいないこと空が晴れていることがオーロラ観測には重要だと思います。
撮影のまとめ。
恒例のタイムラプス動画。今回はたくさんのオーロラ写真が撮れましたので、約2分と長めです。できれば暗いところでご覧いただければ。
動画の元になった写真はいつもどおり、Flickrにアップしています。
最後に、次回予告。
太陽は11年周期で活動の強弱を繰り返すと言われており、現在は極小期に入りつつあります。今回のイエローナイフでの最終日のような、壮大なオーロラを拝むにはかなり運がよくないと厳しいかもしれません。
なので、しばらくオーロラ観測は自粛、、
せずに、9月にスウェーデン(北部のアビスコ周辺)へ行ってきます!!
オーロラ中毒の極小期はまだやってきません!