2025年1月、フィンランドでのオーロラ観測のログ、後編(6日目〜帰国)です。
中編(2日目〜5日目)はこちら。
イヴァロ 6日目
午前7時半頃起床。
朝の気温は昨晩と同じく、約−7度でした。
記憶が不確かですが、朝は曇っていたものの天気は次第によくなっていった気がします。
本日の日中も記憶すべきできごとは特にありません(^_^;)
さて、6日目の夜です。
ところどころに薄雲あるも、星はよく見えていました。
ロッジを出てすぐのところ(初日と同じ)で撮影です。
午後10時少し前からオーロラははっきりと見えるようになってきました。
西の空の低い位置であるものの月が出ているため、その影響で空が明るめです。
東西にアーチを描いて、オーロラが空の大部分を覆いました。
午後10時半頃。
ピークを過ぎたようなので、いったんロッジに戻って様子を見ることにしました。
今日はもう撤収だろうなぁ( ´Д`)y━・~~
と油断していたら、消えかかっていたオーロラが一気にうねりだす!
本当のピークはまだでした。。
ピーク(ブレークアップ)の後半、というか若干過ぎた頃のオーロラ。。
午後11時少し前です。
保温のためカメラをバッグにしまっていたので、再度取り出してセットする時間もロスになってしまいました( ;∀;)
見通しが甘かったです。
今度こそピークが過ぎた午後11時過ぎ、ヘコみながら撤収しました。
約−17度、このくらいならカメラの保温にそれほどナーバスになる必要なかったですね。
レンズヒーター巻いて、予備電池もあるのだし。。
イヴァロ 7日目
この日は何も記録(写真)なし。。
(iPhoneに唯一、天気のスクリーンショットが残っていたのみ。)
少なくとも夜は曇天で、オーロラ観測はなしでした。
イヴァロ 8日目
そして翌日も曇天につき、オーロラ観測ならず。
そこそこ気温は下がったのですけどね。
午後10時半頃で約−27度でした。
今回初の2日連続でのオーロラなし。
想定の範囲内ではありますがログとしてちょっと寂しいので、今回の撮影機材のことを書いておきます。
今回レンズを2本、新調して臨みました。
シグマの14mm f1.4と15mm f1.4(対角魚眼)です。
軽いミラーレスカメラが主流の時代にどちらも1 kg超えの重量級!
カメラもレンズ(Lマウント)に合わせて、Lumix S5M2Xを新調しました。
もう1台は以前から使用している初代S5です。
合計ウン十万散財してますね。。
使っていないカメラ・レンズ等を売り払って軍資金にしました(^_^;)
あともう1台。
連日の厳しい気温の中、取り回す余裕がなく、今回はほぼ出番ありませんでした。
全天撮影用のニコンD750(IR改造機)+ 8-15mm魚眼レンズ。
8mmで円周魚眼としていつも使っています。
f3.5と暗いので、上のレンズと同様、シグマから明るい円周魚眼でないかな、と期待しています。
イヴァロ 9日目
本日はいきなり夜です。
日中のことは記録も記憶もなし 笑。
午後10時頃からオーロラは出ていましたが、あまり活動的ではありませんでした。
また、次第に満月に近づいてきたため、月明かりの影響もだいぶ大きくなってきました。
午前0時過ぎの南東方面のオーロラ。
あ、夜ですよ!
この少し前、北の空でもっとはっきりとしたオーロラは出ていました。
ただ、雪を被った木々が綺麗だったので、こっちの写真を採用しました。
午前0時半頃に撤収、気温は約−26度でした。
イヴァロ 10日目
いよいよ最終日です。
日中は・・(以下略)。
天気は問題なさそうでした。
後は月明かりに負けないオーロラが出てくれれば!
午後9時半頃からオーロラは現れ始めましたが、月明かりの下ではわかりにくい。。
強いオーロラが出てくれることを信じて待ちました。
午後11時前、南西方面に出ていたオーロラの帯が一気に脈動し始める!
ブレークアップきた!
動く動く!ピンクのオーロラも見える!
が、写真は白飛びばかりになってしまったので、1枚だけ( ;∀;)
動きの激しいオーロラは写真より動画のほうがよいですね。
このときの動画はこのログの最後に貼っておきます。
久々の明確なブレークアップに大満足し、午後11時半頃撤収・・
・・したのですが。
ロッジに戻ってしばらくすると、またオーロラが強くなってきたので撮影再開!
ほんの5分くらいの撮影ですけれど。
月明かりに照らされた針葉樹が本日も綺麗でした。
午前0時半頃に完全撤収しました。
気温は約−20度。
今回、晴れた日は常に−20度以下でした。
北欧の気温を甘くみていましたが、これで経験値が増えました。
足回りの機材たち(雲台、三脚など)も連日真っ白になりながら、撮影を支えてくれました。
雲台は機械式のザハトラーです。
油圧式と違い氷点下でもスムーズに動くとされますが、−30度近い日はさすがに動きが固くなりました。
帰国日
後は日本へ帰るのみです。
観光に来たのではありません 笑。
正午前後に空港へ。
レンタカーを返却しました。
今回は走り回ることはなかったので、走行距離は250 kmくらいでした。
空港のチェックインカウンターは結構混んでいました。
スキー客が多そうでした。
イヴァロの南にあるスキーリゾート、サーリセルカ(Saariselkä)に行っていたのでしょうかね。
お昼は制限エリアでチーズバーガー注文するも、作り置きで微妙。。
メインのホットドッグは都度作っているみたいだったので、チョイス失敗した模様。
しかも(しなしなのポテト込みで)3,000円近くした(゚Д゚)
ヘルシンキへのフライトは約30分遅れ。
レンズに指被った・・iPhoneの写真は難しいな。。
東京までのフライトもフィンエアーです。
搭乗ゲートを通過した後、謎の待合スペース?でしばらく待機してから搭乗。
結局1時間くらいの遅れで出発しました。
コックピットの何かの機器の不具合のため、パーツを交換したとのこと。
何それ怖い(゚Д゚)
最近(2024年末〜2025年1月)航空機の事故多い。。
今回はビジネスクラス(特典)航空券を往復共に活用できました。
こんなことも↓ありましたから。。
飛行ルートは南回りでした。
たまに北回りのルートもあるので、最後のオーロラおかわりの可能性を期待していました(^_^;)
出発の遅れを反映して、約1時間遅れで羽田に到着。
今回は明らかなトラブルなく、平和な旅ができてよかったです!
フィンランド・イヴァロでの10日間のうち、オーロラ観測できたのはなんと7日間!
想定より遥かに観測率よく、よい意味で裏切られました。
加えて、初日から大磁気嵐の真っ赤なオーロラに遭遇し、最終日(10日目)には久々にピンク色のオーロラを伴うブレークアップを見ることもできました。
その初日(前半)と最終日(後半)のオーロラの動画です。
写真を連続合成したタイムラプスではなく実際の動きです。
ノイズが結構気になるかもしれませんが、動画編集勉強中につきご容赦くださいm(_ _)m
以上、2025年最初のオーロラ観測のログでした。
なお、今年のオーロラ観測の予定はほぼ固まっています!