2025年3月/4月、カナダ・イエローナイフでのオーロラ観測のログ、中編です。
前編はこちら。
Day 4
昨日の夜、宿に戻った後に三脚の部品(クランプ)がなくなっていることに気付く。。
−20度以下の環境では各種ネジ類が固くなり、カメラの設置・撤収に手間取ることがあります。
クランプの締め付けが緩く、昨日の撤収時に落としたのでしょう。
ということで、日中は昨夜の場所までとんぼ帰り。
駐車した場所から三脚を設置した場所の間で無事発見できました。
4センチ四方くらいの黒色の部品ですが、真っ白い雪の上なのですぐにわかりました。
冷え冷えになってましたが、壊れてはおらずよかったです。
さて、本日の夜は次第に雲が多くなる予報。
西側から雲が広がってきそうだったので、東側へ向かいました。
結局、昨日と同じ場所にしたので、日中に続きとんぼ帰り2回目(^_^;)
午後10時頃に現地へ到着。
到着直後は概ね晴れていましたが、時間の経過とともに雲が多くなってしまいました。
オーロラが最も強くなったのは午前0時前でした。
ピンクっぽいオーロラも見えました。
さすがに雲まみれなので、本日は証拠写真1枚だけ貼っておきます。
車に戻って暖を取ったりしつつ、曇天は相変わらずなので、午前1時半頃に撤収しました。
途中、ツアーバス(たぶんチャイニーズ軍団)がやってきましたが、気付いたらいつの間にかいなくなっていました。
曇天なのに相変わらず−20度以下が続いてました。。
Day 5
日中はいったん天気は回復したものの、夜は雲りで雪も降り出す予報でした。
なので、本日の夜はどこにも出かけず、休養日です。
ワインの在庫を消費して、早めに休みました。
あ、全部は飲んでいません(^_^;)
Day 6
午前7時頃に起床。
がっつり雪が降っていました。
雪は夕方まで降り続きました。
10 cmくらいは積もったのではないでしょうか。
日中にスーパーに出かけると、除雪車と雪を積載したトラックが行き交っていました。
雪は止んだものの、イエローナイフ周辺の天気は朝方まで曇りの予報。
本日は西方面へ、思い切って100 kmほどのドライブ。
イエローナイフから遠ざかると、どんどん空が明るくなるのがわかりました。
道路の雪も次第に少なくなり、雪の降り方もだいぶ違ったようです。
ベーチョコ(Behchokǫ̀)という街まで来ました。
空はすっかり晴れていました。
昨年は日中でのロケハンのみでした。
ここでのオーロラ観測はコロナ前の2019年以来です。
スノーシューを履いて、凍った川の上へ向かいました。
まだ明るさの残る午後10時頃、オーロラが出始めました。
データ上も本日の夜は活発なオーロラが期待できそうでした。
午後10時半頃からオーロラの輝きが強くなり、南の空から立ち昇っていきました。
午後11時半頃まで、途中強弱を繰り返しながら、約1時間活発な状態が続きました。
寒さも忘れ、撮影に夢中になっていました。
・・ヒマになると、現実に引き戻されます。
寒い(゚Д゚)
この日も−20度近くまで下がりました。。
オーロラのピークはいったん過ぎたので、車に戻って1時間ほど暖を取りました。
午前1時頃から川の上での待機を再開。
今夜はもう1回ピークがやってくることを信じ、寒さを耐えました。
しかし、ブレークアップにはなかなか至りませんでした。
南の空の低い位置で燻っている感じで。
赤いオーロラは綺麗に出ていましたね。
寒さに心折れ、午前3時頃に撤収しました。
というか、撤収してしまいました。。
イエローナイフへ戻り始めてすぐ、10分も経過しない頃、窓越しにオーロラが南の空から立ち昇って動いている様子がはっきりと見えました。
なんでこのタイミングで( ;∀;)
ここで停まっても再度機材を準備するまでにピークは過ぎてしまうと思い、グッと我慢して車を走らせました。
必死に網膜への記録を試みた(よそ見運転ともいう)ので、相棒(レンタカー)からだいぶ怒られました(疲れたなら休め、的なアラートが出ていました)。
ということで、2回目のピークは撮り逃してしまったのでした。。
まぁ、1回目のピークだけでも十分撮れ高あったはず!
リアルタイムの動画です。
午前4時半頃に帰還。
よいオーロラが見られたことの満足感がありつつも、モヤモヤした気分もあり、仕方がないのでワイン注入で本日は強制終了です。
後編に続きます。