2019年4月のイエローナイフでのオーロラ観測、6日目のログです。
トップ画像はまずまずのオーロラさん、ですが、本日の主役はあくまでも写真下部の
相棒(車)
です。相棒、やってくれましたよ、ってやらかしたのはドライバーの私自身ですけど。。
本日はめずらしく、ロケハン以外の予定がありました。
Old townのBullock’s Bistroへ行きました。イエローナイフでは最も有名なレストランの一つです。
バッファローステーキ(手前)とでっかいエビ(奥)。
あ、一人じゃないですよ、さすがに。
ナヌック・オーロラツアーズのガイド、大塚さんと遅めのランチの約束をしていました。大塚さんとは1年ぶりの再会です。
初日のログに書いたとおり、今回は大塚さんのツアーには参加しなかったものの、久しぶりにお会いできて楽しかったです。誰かとオーロラの話をすることは日本では皆無ですからね。オーロラ中毒者はなかなかいませんもの。
さて、夜です。
本日はやや雲が多い予報。雲の状況を見て移動することにします。
とりあえずハイウェイを走り、適当なところで車を停めます。空港から西へ15km程の脇道。昨年の最終日、見事なオーロラに出会った場所でした。
やっぱりまだ雲が多いかな、と思い、移動しようとしたのです。
ん、、なんか前輪がキュルキュルー言って動かない?インパネにもスリップマークが出てる??
はい、見事に雪にハマって動けなくなりました( ;∀;)
後輪はどうなっているのよ、とドアを開けながらアクセルを踏んでみたら、後輪は微動だにしていませんでした。レンタカーをピックアップするときに、「アップグレードしといた」と聞いていたので、すっかり4駆と思い込んでおり。見掛け倒しのFF車でした。
とりあえず脱出を試みます。
雪をかいたり、持っていたスノーシューをかませたり、なんとかグリップを復活させようとしましたが、全く相棒を動かすことができません。
あがいているうちにどんどんタイヤは深みにはまり、車の底に雪が付くまでに。。私も泥だらけ。。
ギリギリ携帯の電波は入りましたので、レッカー業者に電話してみました。しかし、深夜(この時点で午後11時過ぎ)なので、留守電や転送(かなり眠そうな声で出られて速攻切れた)で、結局助けは呼べず。
うーん、困った。かなりまずい。
とりあえず、夜が開けるまで待つしかないのです。
暇なのでオーロラでも撮りますか。
呑気に写真撮ってる場合じゃないんですけど、、やっぱりオーロラは綺麗でした。
南の空を優雅に舞うオーロラと雪にハマった残念な相棒です。
雲が多いものの、午前1時から3時頃にかけて、オーロラを断続的に見ることができました。幸いなことに!?
それ以降は、暇です。ただただ暇です。
それほど気温は低くないですが、体力温存のため車中でしばし仮眠。タバコも切れたし。
明るくなったらまたレッカー業者に電話かなぁ、などと考えて過ごしました。
午前6時半頃、車の窓を叩く音で目を覚ましました。
窓の外には見知らぬおっちゃんが。
おっちゃん、「スタックしたんか?」
私、「イエス、アンフォチュネートリー」
たまたま通りかかった通勤途中?の方だったようです。
おっちゃんは自分の車から牽引ロープを持ってきて、慣れた様子で私の車にくくり付け、牽引してくれました!脱出成功!
財布からあるだけのカナダドル紙幣をおっちゃんに手渡しました。そして、思わずおっちゃんとハグしてしまいました。
ありがとう、おっちゃんm(_ _)m
約8時間ぶりに自由に動けることの素晴らしさを噛み締め、宿に戻りました。
一人で動き回る以上、リスク管理はしっかりせねば、と再認識した1日でした。