グリーンランドでのオーロラ観測、旅の2日目のログです。
12月28日 | フライト:羽田→関西→ヘルシンキ→コペンハーゲン <コペンハーゲン泊> |
12月29日(いまここ) | フライト:コペンハーゲン→カンゲルルスアーク(グリーンランド到着) <カンゲルルスアーク泊> |
12月30日 | フライト:カンゲルルスアーク→イルリサット <イルリサット泊> |
12月31日 | <イルリサット泊> |
1月1日 | <イルリサット泊> |
1月2日 | フライト:イルリサット→カンゲルルスアーク <カンゲルルスアーク泊> |
1月3日 | <カンゲルルスアーク泊> |
1月4日 | <カンゲルルスアーク泊> |
1月5日 | フライト:カンゲルルスアーク→コペンハーゲン <コペンハーゲン泊> |
1月6日-7日 | フライト:コペンハーゲン→ヘルシンキ→関西→羽田 |
グリーンランド航空でカンゲルルスアークへ。
写真中央、11:00発のGL781便です。8時過ぎに空港ターミナルへ行ったところ、チェックインカウンターはまだ開いていませんでした。
セルフチェックインは可能でしたので、チケットと手荷物タグを発行しておきました。コペンハーゲン空港ではそこら中にこの機械が設置されており、セルフチェックインが主流になっているようです。
ちなみに、グリーンランド航空と言えば、チケットが高いことで有名です。。
今回のコペンハーゲン-カンゲルルスアーク間(約4時間のフライト)は、往復で総額約6,000デンマーククローネ(DKK)でした。チケットを購入した2018年9月時点でのレート(1DKK = 約17.5円)で換算すると、10万円超えています。
グリーンランド航空のチケット種類↓
(グリーンランド航空https://www.airgreenland.comより引用)
私が購入したチケットは、左から2番目のEconomy restrictive(購入時、一番左の”Best price”は見当たらず)。予約の変更不可、キャンセル時は税金以外返金なし、手荷物は20 kgまで。価格の割にかなり制限つきです。
試しに2019年12月のチケットを調べてみましたら、”Best price”のチケットが約4,500DKKで手に入るようです(2019年1月時点)。他の航空会社と同様、早めにチケットは手配した方がいいということですね。予定が変わった時のダメージは大きいですけど。。
さて、チェックインカウンターは8時半に開きました。
私の手荷物は約25 kgでした。噂には聞いていましたが、5 kg分、きっちりと超過料金を取られました。300DKK(約5,000円)。いちいち高い。なお、超過料金は飛行区間別に1 kg単位で設定されています(https://www.airgreenland.com/travel-info/at-the-airport/overweight)。
保安検査通過後、グリーンランド航空のラウンジへ入る権利はないので(そもそもラウンジがあるのかわかりません)、昨日見つけた喫煙所でカールスバーグ(デンマークのビール)飲みながら過ごしました。
ほぼ予定時刻に搭乗しました。
グリーンランドへはこの真っ赤な機体で。
機内では飲み物と食事のサービスがありました。飲み物をやたらとたくさん勧めてくる、と事前に聞いていましたが、このときはそれほどでもなく。周りで酒を頼んでいる人が見当たらず、酒は自粛。
離陸後約2時間でアイスランド上空を通過しました。
曇天王国にはめずらしく、雲の切れ間から地上の風景が見えました。ただ、左側(南側)の席だったので、逆光でうまく写真は撮れず。
そしてグリーンランドの大地が見えてきました。
日の出か?日の入りか?
午前11時半頃なので、これは日の出直後ということになります。
デンマーク本国とカンゲルルスアークの位置するグリーンランド南西部は4時間の時差があります。
無事カンゲルルスアークに到着です。小さな赤い飛行機がたくさん。グリーンランドの町を繋ぐ小型機です。
白い大地に赤い色が目立ちます。翌日はこの小型機でイルリサットへ行きました。
空港の建物に入るとすぐに(建物小さいので)、免税店があります。国はデンマークのままなのですが。
多くの乗客が免税店に流れ込んで大量の酒、飲料、タバコなどを購入してました(免税範囲を明らかに超えているような)。私もイルリサットの宿(Airbnbで予約)のオーナーに頼まれたウイスキーとタバコを購入しました。
この後、空港の出口がわからずしばらくウロウロ。
仕方なく近くにいた職員に聞くと、目の前の回転ドアでした。この回転ドアはてっきり乗り継ぎ用ゲートかと勘違い。。英語の表記も見当たらず(ラベルが剥げていたのかも)。
階下にあるBaggage claimには、私の荷物だけがポツーンと取り残されていました。
本日の宿はHotel Kangerlussuaq。空港ターミナル直結のホテルです。レセプションは階段を上がって2階(2階建のホテル)。
チェックインの後はやたらと長い廊下を歩き、途中階段が数ヵ所ありますので、荷物が多いとちょっとしんどいです。
空港側に面した、南向きの部屋でした。
カンゲルルスアークはオーロラベルトの北の端あたりに位置しています。オーロラは南の空を中心に広がります(広がりました)ので、ラッキーでした。
Standard singleの部屋を予約していましたが、割り当てられたのはおそらくStandard double。確かどちらもお値段変わりません。1泊1,375DKK(約23,000円)なり。
部屋は広く清潔でよかったのですが、冷蔵庫、電子レンジ、電気ポット(これは日本から持参)もない部屋でこの値段は。。飛行機に限らず、グリーンランドは物価高いです。。
カンゲルルスアーク空港周辺には、あと2件ホテルがあるみたいです(ポーラーロッジとオールドキャンプ)。私の予約時には空きがありませんでした。
部屋に自炊設備はないものの、ホテルのカフェテリアがお手頃価格(グリーンランド基準)で便利でした。
飲み物や軽食(サンドイッチなど)の他、暖かいメニューもあり、レジでオーダーして事前支払いします。ホテルには別途レストランもありました(利用していない)が、カフェテリアのほうが断然気軽で居心地がよさそうです。飛行機の待ち時間をここで過ごしている方もたくさんいました。
アル中情報:ビールとワイン(小さいボトル)は昼12時以降に解禁となります。
仮に直行便があるとしたら、10時間で東京に行けるらしいです。ほんとか。。
ホテルの周りは空港の光で明るいため、その影響が少ない場所をロケハンし、夜に備えて昼寝。午後3時を過ぎるともうほぼ夜でした。
午後6時半頃昼寝終了。空港の光を除き、辺りは真っ暗でした。
午後7時頃。窓の外を見ると、空にうっすらと光の筋が出ている気がする。寝ぼけているのかなぁ。。これはオーロラ中毒による幻覚と思いつつ、撮影。緑色が写ってしまいました。。
間違いなくオーロラ!しかもどんどん光の筋が強くなってくる!
あまりにも早いオーロラの出現でプチパニックに。カメラや防寒着の準備も全然できておらず。。
とりあえず急いでカメラと三脚を持ってホテルのバルコニー(兼喫煙所)へ。
南の空にオーロラが東西にアーチを描いています。
さすがにまだこれ以上は強くならないはず。。
しかし、どんどん高く立ち上ってくる!
オーロラの勢いは止まりません!
これ以上レンズを上に向けられないので、ほぼ部屋着のままホテルの外に私は飛び出しました(よく覚えていません)。今にもブレークアップしそうでしたので、機動力重視でカメラも1台だけ(D5500改+10mm)で。
東の空のオーロラが強くなってきます。
盛大にブレークアップ!!
この時ちょうど午後8時。早っ!!
そしてオーロラは一気に上空全体に広がりました。
こうなると広角レンズのみでは画角が全く足りなくなります。一応カメラを真上に向けて撮影しましたが、ひたすら緑色の筋のみで何を撮ったのかわからない絵になります。魚眼がないと厳しい。
オーロラのピークは今度は西の空に。
ホテルの上をピンクのオーロラが舞います。
そして、オーロラはぐるぐる渦状に。
あっという間にオーロラは去って行きました。
主要なオーロラ観測地の中で、グリーンランドでのオーロラの出現時間は早いことは事前に把握していました。それでも、ピークは午後9時から12時くらいの間、と思っていました。
やはりオーロラは神出鬼没であります。油断できませんね。
部屋に戻り、冷えた体を温めつつ、改めてカメラの準備をしました。ブレークアップでないにしろ、今夜はまだまだオーロラは現れてくれるはず。
昼間にロケハンしておいた場所へ。
今度は静かなオーロラの舞。
空港の光の影響はありますが、これくらいであれば地上景が浮かび上がっていい感じだと思います。
オーロラがバラけてきましたので、午後11時頃に撤収。ちょっと早い時間ですが、本日はかなり早い時間の出現でしたので、引き際と判断しました。
この時期では平均気温だと思います。
高級三脚(GITZO)と高級雲台(Really Right Stuff)は霜だらけになってしまいましたが。
グリーンランド初日は、嬉しい誤算!で大満足のオーロラ観測となりました。予測ができないからこそ、オーロラ観測は全く飽きません!